伝説のthrash metalへのインタビュー Aion

1)こんにちは、Izumiさん。

南アフリカのウェブ雑誌の月のインタビューのスペシャルゲストについてどのように感じますか?

 Izumi :
皆さん、こんにちは。
まだ見たこと無い南アフリカのウェブ雑誌だけど、インタビューを受けるってことは嬉しいね。
AIONという存在が少しでも認知されていくわけだから。ひとりでも多くの方達に見ていただきたい。
 
2)2013年、AIONは、無事に30周年を迎えることが出来た。 この30年間でAIONは、何がやれたのか?
Izumi :
振り返ってみると大したことなど何もやれてはいないと思う。 全ては俺の力不足だよ。全く中身の無い30年間だ。 でも、AIONが30年もの間、存在出来ていたのは、 たくさんのAIONファミリーやその他オーディエンスが 良い評価や応援をしてくれていたから。 AIONの30周年記念は、今までAIONに関わってくれた方達全ての30周年記念だと思っている。
3)Aionの名前の意味は何ですか?

また、あなたはどうしてそれをバンド名に選んだのですか?
Izumi :
「AION」とは神の名である。
その姿とは・・・顔はまさにライオン、背中には大きな翼を持ち、体中には大蛇を巻
いていて実に雄大である。
その神である「AION」、ペルシャのミトラス教では「光の神」とされていた。
そのかたわら同時代のギリシャでは「悪神」とされていた。
この様にひとつの存在であるにもかかわらず、捉えられ方や思想や宗教性によって違
いがあったんだ。
「AION」というバンド名を名付けた理由がここにある。
「AION」というバンドを組んだ時点で、自分達のやりたいサウンドはこの風潮の中で
 ヒットする事はない・・・。
自分達の求める音楽が、過去にヒットしたデーターなき先駆者的サウンドである事や
現存する継承的音楽や万人向け流行歌以外では無い方向性に向いていると確信したため
ヒットすることは無いと理解していた。
それでも俺達は俺達の好きな音楽をやりたい。この意思は何があっても貫き続けたい。
そしてそんな俺達の元へやがて結集してくるであろう者達も俺達と同感する者達だけ
で良い。
商業的に必要な人数などは求めない。必要なのは一点に結集する魂の厚み、そして魂
の重みである。
正に白か黒かのどちらかである。世の中への反逆とも言えるこの思想だが、中途半端
な世界観を排除する目的も視野に入れ、真の同志達を捜し求めるために世の中と戦い続けていくという思
いも込めて「AION」と命名した。
その他、「AION」というバンド名には魔術的な要素も含まれている。魔術は「A」で始まり「N」で終わる。
魔術の記号は「IO」。あと俺の生年月日をある術的検知で解明していくと恐ろしく111・・・が並ぶ。
これは俺が「AION」という称号を守るにふさわしく、今や「伝統」と「格式」の域に達している「AION」という存在を
今まで守りきってきた事で証明できる。この事実を含め、きっとそれは俺の生まれ持っての宿命なのだろう。
ちなみに「AION」とは永劫の意味も持っている。「AION」は永遠に時を刻む。限りなき音を奏でながら。
 4)Aionの歌詞についての概念は何ですか? あなたは、メインの作詞家ですか?
Izumi :
メインの作詞家はNOV。俺が作詞する時は、この曲の詞は俺が書きたいと思ったものしか手は出さない。 ちなみに「AION」では、歌詞には拘っていないものと拘るものの差が大きい。 拘らないものならドレミファソラシドで歌ってくれてもいいかなと俺は思っている。 だからNOVはよくLIVEで歌詞をアドリブにしたりして遊んでるよ。俺のギタープレイと同じ感覚でね。
 5)Aion の始まりは、昨年であるのは本当ですか? その後、あなたはMein Kampfをつくりました。 なぜあなたは、Aionをリメイクするのですか? Mein Kampfに何があったのですか? MKがいつかリメイクすると思いますか?
Izumi :
AIONの始まりは1983年だよ。 1985年6月、AIONを一旦解散(休止)して、MEIN KAMPFを結成&LIVEしたんだ。 MEIN KAMPF結成の経緯は、俺がジェイルベイトというバンドに声をかけたんだよ。 「お前ら全員AIONに加入しないか?」ってね。 AIONはメンバー俺一人だけだったというのもあるし、向こうもジェイルベイトって いう看板背負っていたわけだから「よし、ここはバンド名を新しくしよう」ってことで MEIN KAMPFという名前に決定した。ベースのDEANは、その後のオーディションで正式加入したんだ。 MEIN KAMPFはバンド結成時から消滅までの一年間、ものすごい勢いで人気が出たんだけど、何かメンバー内の仲が悪くなってきたんで、 うっとうしいし楽しくないから俺は抜けた。その後、MEIN KAMPFは自然消滅したようだ。 そして再度、俺はベースのDEANとAIONを再開した。1986年5月のことだ。 そんな経緯からMEIN KAMPFも俺からすればAIONだったんだよ、中身は。実際AIONの曲もたくさんやっていたからね。 MEIN KAMPFの曲は今もたまにAIONのLIVEで企画的にやったりするけど、実は元々、AIONの曲だったりするんだ。
6)次の問題のあなたの展望は何ですか? Aionのベストアルバムはどれですか?そして、それはなぜ?
 Izumi : 
30周年を迎えた次は、ひたすら良い曲がやりたいな。良い曲が出来るまで水面下からは出たくない。
ただ、曲の良し悪しは人それぞれだから、新作が必ず良いものになるかどうかは分からない。
俺の場合、俺が今、聴きたい曲を作りたい。俺が楽しめるものを作りたいだから。後は世間が賛同するかどうか。
まあ、誰も賛同しなくても俺が聴きたい曲はこの世において素晴らしいものなんだと根拠もなく思ってるんで。
AIONのベストアルバムは一番新しい「NINE BELLS」。
 
7)あなたのお気に入りで、あなたに影響を与えたアーティストはだれですか?
自由な時間または、趣味の時間、は何をしていますか?
 Izumi  :
リッチーブラックモアの黒さ、滑稽さ、ギタープレイは見てて楽しかった。
日本では和田アキラ。彼はギタープレイだけではなく色んな意味で素晴らしい兄貴、そしてリーダー。
8)バンドの一員になったNovはどのようでしたか? 以前から知られてましたか?
 Izumi :
NOVは、PARANOIAというバンドを脱退後、Z-SECTというバンドを組み、そのZ-SECT消滅後、AIONへとやってきた。
NOV加入時の初動LIVE数本では、NOVと他AIONメンバーとの調和に少し苦労した。
LIVEにおけるAIONオーディエンスのテンションとNOVの今までやってきたバンドオーディエンスのテンションがあまりに違い過ぎて、NOV以外の他AIONメンバーは
あまりのテンションの低さに苛立ちを隠せなかったという思い出がある。AIONのLIVEでのオーディエンスは、バカ騒ぎするのが当たり前だったんだ。
だから、NOV以外の他AIONメンバーは、「NOV、もっとだ、もっと盛り上げろ!こんなのじゃ、やってられないぜ。」
NOVは、「じゅうぶん盛り上がっているぞ。」みたいなね。その後は、グングンと調和していったね。
9)Nov, あなたはどのようにして歌の教師になりましたか?また、あなたの学生のための必要条件はなんですか?
 Nov :
バンドマンとして、いろいろな経験をしたおかげで、インストラクターになったと言うよりも、
インストラクターというかたちで、若い世代にバンドマンの生き方をボーカリストの在り方をレクチャーしている。
10)あなたが海外で活動する以前、Zigoku Quartetと海外での経験について話してもらえますか?
 Nov :
ZIGOKU QUARTETは、もともとギターの小林信一氏の出版した教則本が盛り上がり、ベース版、ドラム版が出て
ボーカル版で、私に声がかかりプロジェクトとして、組まれたバンド
既に、小林信一氏が海外で教則本のクリニック活動をしていたので、その関係からZIGOKU QUARTETのライブが実現した
実際は精力的な活動ではない。
 
11)火山はどうでしたか?
Izumi と共に帰還。
 Nov :
VOLCANOは、もともと、AIONのIZUMI氏の後輩にあたる屍忌蛇氏との関係から、AIONの活動の隙間で、これもプロジェクトで動き出したバンド
出会いを大切にし、長い年月みんなで築き上げた関係で今でも仲良く、頼もしく活動をさせてもらっている。
音楽の中には人間の繋がりがとても大事だと思っている。
 
12)いつ、Side Project Besides Aionを作るアイデアを持ちましたか?
ソロのプロジェクトとAionの違いは何ですか?
 Izumi  :
俺のソロはあくまでも妄想に近い。AIONもそうなのだが、しいて言えばAIONはビジネスだ。ただ儲ける気は無いビジネスだな。
 
13)Izumi, 誰が今のあなたのソロのプロジェクトとメンバーをサポートしていますか?
 Izumi :
俺のソロは全て自分がやっているんで、メンバーは俺だけ。自分が打ち込んだり弾いたり歌ったりしているからLIVEは不可能だね。
 
14)The Braincaseについて何か話していただけませんか?
あなたの観点から、あなたの他のプロジェクトと何が違いますか?
バンドが設立されたストーリーは、何ですか?
 Izumi :
2005.05.12 プロジェクトバンド、THE BRAINCASEが始動。
2008.02.27 メジャーデビュー。脅威のデスヴォイスHARADAとIZUMIの世界観が融合したアルバム「THE BRAINCASE」を徳間ジャパンコミュニケーションズから発表。
ゲストベーシストにIZUMIと交流の深いJ(LUNASEA)が参加。
 
THE BRAINCASE。この不気味かつ容赦の無い殺伐としたバンド名は頭蓋骨を意味する。
人間の中枢である脳(ブレイン)は大切である。その大切な脳(ブレイン)をしっかり守る箱(ケース)が頭蓋骨なのである。
忘れてはならない。自分自身が生きて行けるのも、自分を守ってくれる自分以外の誰かがいるからという事。THE BRAINCASEには»愛»というそんな意味がある。
プロジェクトを組むきっかけは、俺がAIONの京都イベント2DAYSを開催した際に出会ったHARADAという男のデスヴォイスに惚れた事にある。
日本最上級と言っても過言ではないハードコア育ちで牙むき出しの暴れん坊Death Vocalist HARADA。この男のデスヴォイスやヴォーカルスタイルは危険かつ絶品だ!
日本人の吐き出すデスヴォイスは、ノイジーな楽器群の中でこもってしまう傾向にあるのだが、
HARADAの歌い方は抜けが良く物凄い迫力で内臓にまで叩き込まれてくる。俺はAIONのスケジュールを空けてまで、
このHARADAという男の声を世界に紹介すべくプロジェクトを立ち上げたというわけだ。
デビューアルバム「THE BRAINCASE」では、盟友J(LUNASEA)が参加していることからも、俺がどれだけこのプロジェクトに力を注ぎたかったのかが伺えるだろう。
曲調的にはデスメタルに近いのかもしれないが、その中にはプログレッシヴな要素や様式美、ハードコア、デスラッシュな要素が注入されていてバラエティに富んでいると思う。
世界と日本との壁をぶち壊す本格デスヴォイスHARADAと、俺の精神世界(DEATHRASH BOUND)の融合、それがこのTHE BRAINCASE。
 
15)どのようにJ de Luna sea はThe Braincaseの同音異義語アルバムに参加することになりましたか?
 Izumi  :
J(LUNASEA)は、昔、AIONのローディーをしていた。そこからの深い付き合い。
メジャーデビュー1年前のLUNASEAは、AIONのメジャーデビューアルバムにもコーラスで参加している。
 
16)Aionは日本以外でも活動していますか?それについて話してもらえますか?
 Izumi :
全く活動していない。
昔、アメリカのアトランタにLIVEしに行ったんだが、アトランタの飛行場に着いた途端、マネージャーのミスと挙動不審で強制送還。LIVE費用の500万円も一瞬で泡と消えた!
 
17)あなた自身のラベルDeaThrash Boundを作った理由はなんですか? あなたは、新しいバンドを作ることを考えていますか?
 Izumi :
自分の作ったものを紹介。それを気に入ってくれた人々に愛していただく。ここまでは「誰やどこが」ビジネスにしようとも同じだが、
その「誰やどこは」責任取らないよね?責任は最終的にいつも俺が取ることになってしまう。だったら自分でやるのが一番いい。
「誰やどこ」を守るためにどれだけ嘘をつかなければならなかったか。
「誰やどこ」を守るためにどれだけつじつまを合わせ、ごまかさなきゃならなかったか。分かるよね?俺の気持ち。
 
今は新しいバンドを作るつもりはないけど、将来、時と場合によっては何かするかもね。
 
18)多くの海外のファンが、Aionのグッズを買うことが困難であると非難しています。それが将来、変わると信じてもよいですか?
 Izumi :
「DEATHRASH BOUND」レーベルで、商品を購入したい時は、まず日本の友達に買ってもらい、それを後で送ってもらえば購入は可能だよ。
ただ、くれぐれも詐欺には騙されないようにね。
海外では、AIONの作品が流通において、どのようにして売られているのか、俺もよく分からないんだけど、
日本のサイトから検索すると、こういうところでも購入出来る感じだよ。http://www.hmv.co.jp/en/artist_Braincase_000000000383248/item_The-Braincase_2660919
 
19)2014年、Aionについてファンが期待するもの、またはサイドプロジェクトは何ですか?
 Izumi :
2014年、AIONは動かない。プロジェクトもやらない。ただし水面下では動いてるけどね。
俺はマイペースで行くよ。他のロックミュージックでも聴いて期待せずに待っててくれ!
きっと良い作品を引っさげて姿を現すから。
姿を現さなかったら良い曲が出来てないと思ってくれ。もしくは死んだか。
焦らない焦らない!
 
 
インタビュー有り難う。
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